津軽鉄道

 JR五能線五所川原駅に隣接する津軽五所川原駅から津軽半島を北上し、津軽中里までの間を結ぶ鉄道です。かつては、小泊まで延長し、三厩から延びてくる、現在のJR津軽線と接続して津軽半島の循環鉄道を形成する計画もあったそうです。
 この鉄道を有名にしているのがストーブ列車です。冬季になると一日2往復、かわいらしいディーゼル機関車が旧型客車を牽引するのですが、客車内にはこれまた昔懐かしいだるま型ストーブが鎮座し、乗客をやわらかく暖めています。すっかり津軽の風物詩となり、津軽地方の観光コースに組み込まれるケースも多くなりました。
 趣味的な見地からすると、ストーブ列車自体、全国的にきわめて稀有なものになった客車列車であることや、腕木信号機やタブレット閉塞が現役で活躍していることが特筆されます。
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写真1:普段は平成8年に投入が開始された軽快気動車が輸送に当たっている。形式名は津軽21形であるが、地元出身の文豪、太宰治の代表作に因み、「走れメロス」の愛称がついている。 毘沙門・津軽飯詰間 2008.2.10


写真2:ストーブ列車。2007年〜2008年シーズンは、ストーブ列車乗車の際は特別料金が要るようになった。しかし、特に地元利用客の便を計って、運賃のみで利用できる車両も連結されている。撮影のしやすい五所川原行きはDLの直後に津軽21形がつながっているので、編成美を損ねてはいるが、機関車牽引という形態が維持されているのは喜ぶべきであろう。 毘沙門・津軽飯詰間 2008.2.10


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