しなの鉄道

 平成9年10月、長野新幹線が高崎・長野間に開業し、東京から長野までわずか1時間20分程度で結ばれるようになりましたが、並行の信越本線は横川・軽井沢間が廃止、軽井沢・篠ノ井間が第3セクターであるしなの鉄道が設立され、継承されました。
 新幹線が開業後、並行在来線が第3セクターに譲渡されるスキームはこれが初のケースで、多方面の注目を集めました。開業当初は収益面で苦戦を続けましたが、必死の経営努力のかいがあり、一時の窮地を抜け出ています。
 車両はJRから譲り受けた115系と169系を使用しています。塗装が変わり、運行時間帯も限られているとはいえ、国鉄直流急行型電車が見られるのもついにここだけになってしまいました。
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写真左:
115系。開業当初は長野支社色のままで活躍する車両もあったが(ただし、JRからの乗り入れもあり、その運用に入る115系はもちろん長野支社色)、現在は赤+ダークグレーの色調というオリジナルカラーに装いを改めている。 滋野・田中間2006.8.25
写真右:
169系。現在は朝夕の快速及びその間合いの普通列車に使用されている。115系も同じことが言えるが、ダークグレーの部分は当初、少しメタリックがかっていた。  上田 2006.8.25

 


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