島原鉄道

 島原鉄道は、長崎県に路線を持つ鉄道で、JR長崎本線の諫早駅から島原半島東岸を回り込み、島原市を経由し、半島南部を西進、南島原市の加津佐まで78.5kmを結んでいます。島原半島は雲仙など観光地が目白押しですが、島鉄自体も、有明海に面するところを走り、雲仙岳を望むなど、車窓が魅力的です。
 かつては博多から急行列車が乗り入れ、華やかな時代もありましたが、モータリゼーションの発達などで利用客が減少、経営が悪化し、改善を図るべく、利用率のとりわけ低い島原外港・加津佐間は平成20年3月を以って廃止される予定です。この間には、平成3年の雲仙普賢岳の噴火による土石流災害から復興した区間も含まれて、ある意味復興のシンボルともなっているだけに残念です。
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写真(左):
キハ2500形。平成6年に登場。前年にJR九州に投入が開始されたキハ125に準じた車両だが、運行時間が長いことから、WC付きとなっている。系列のキハ2550形を含めると15両の大所帯となっており、大半の運用は2500系列で運行されている。
釜ノ鼻・諫早東高校前間 2007.8.16
写真(中):
キハ20形。国鉄の代表的気動車であるキハ20形である。18両が配置されていたが、現在は8両のみが朝夕ラッシュ時に活躍。2001〜2003までは自社発注であるが、残り15両は国鉄〜JRの払い下げ車である。近年までは独自の塗装を纏っていたが、2003年以降、順次国鉄時代の装いに改められ、また、2003号と2006号は国鉄に乗入していた頃の姿になっている。 釜ノ鼻・諫早東高校前間 2007.8.16
写真(右):
キハ20形。写真の2013号と2016号は朱色4号+クリーム4号の国鉄気動車一般色を纏っているが、ライト周りの処理方法が若干異なっている。近年、JRでも系列のキハ52形をリヴァイヴァルカラーに戻す事例が相次いでいるが、島鉄の車両はオリジナル形態を維持し、とりわけ再現性が高い。通常、キハ20形の定期列車は諫早・南島原間のみとなっているが、10月、12月の週末は、一日2往復加津佐まで入線することが発表されている。大三東 2007.5.1

 


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