鹿島鉄道

 かつての関東鉄道鉾田線を分社化してできた鉄道で、JR常磐線石岡と太平洋岸の町、鉾田との間を結んでいましたが、利用客の大幅な減少により、平成19年3月をもって廃止されてしまいました。
 現役時代は、個性的な気動車が集結していて、ファンの間では大変人気が高かったのですが、桃浦付近からは日本第二の湖、霞ヶ浦が見え、天気のよい日には、筑波の嶺も望めるなど、東京から近距離に広がるローカルムード溢れる車窓は、乗り鉄の心をも魅了していました。
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写真(上段左):
キハ431形。元加越能鉄道のDC。非冷房車なので夏季は機関区で休んでいることが多いが、冬場のこの日は運用についていた。四箇村・常陸小川間 2006.12.3
写真(上段中):
キハ432形。こちらは昔ながらの関鉄カラーをまとっている。四箇村・常陸小川間 2007.1.13
写真(上段右):
キハ714形。元夕張鉄道のDC。長距離電車の草分け的存在である80系に似たスタイルで、鹿島鉄道一の人気者。ワンマン運転ができないので、車掌が乗務している。四箇村・常陸小川間 2007.1.13
写真(中段左):
キハ601形。キハ600系は2両在籍していたが、冷房装置が搭載され、ワンマン運転も可能なので、車齢にかかわらず出番が多かった。四箇村・常陸小川間 2007.1.13
写真(中段中):
キハ602形。車体更新こそされているが、我が国の現役気動車の中で最古参だった。冬晴れの筑波山と霞ヶ浦をバックに快走する。浜・玉造町間 2006.12.3
写真(中段右):
KR501形。「がんばれかしてつ」のメッセージが沿線の中高校名とともに貼られている。廃止間際まで、沿線の中高生は廃止に反対し続けた。浜・玉造町間 2006.12.3
写真(下段左):
KR502形。キハ500系は平成2年から投入が開始された軽快気動車。4両配置され、主力的存在である。4両それぞれ帯の色が異なっている。榎本・借宿前間 2007.1.13
写真(下段中):
KR503形。バックの山は加波山。浜・玉造町間 2006.12.3
写真(下段右):
KR505形。鹿島鉄道「最新」の気動車が鉾田へ向かう。小川高校下・桃浦間 2006.12.3


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