関東鉄道

 茨城県南部に常総線取手・下館間51.1kmと竜ヶ崎線佐貫・竜ヶ崎間4.5kmの2路線を展開する鉄道です。非電化の民鉄では、島原鉄道に次ぐ規模を誇りますが、かつては土浦・岩瀬間の筑波線と石岡・鉾田間の鉾田線(ともに廃止)も所有していました。
 常総線は水海道を境に性格がガラッと変わります。南側は首都圏への通勤路線の性格が強く、朝方は7,8分間隔で複線区間を列車が行き交います。これらの列車は、つくばエクスプレス開業前は4両編成でした。水海道から先は輸送量もガクッと落ち、単行の気動車が1時間に1〜2本程度、のんびりと行き来しています。
 竜ヶ崎線は、常磐線が竜ヶ崎の市街地を離れて建設されたために、同市街地へのアクセス路線として開業した経緯があります。朝方は2両編成が通勤通学輸送に当たっていますが、昼間はやはり単行の気動車が行き来するローカルムード溢れた路線です。

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写真(左):キハ2100形。平成5年に登場した関鉄久しぶりの完全新製気動車で、以後の同社の標準形となった。小絹・南水海道信号所間 2006.12.31 
写真(中):キハ2300形。平成12年に登場。キハ2100形とは制動装置が異なり、同鉄道では初めて電気指令式ブレーキが採用されている。 小絹・南水海道信号所間 2006.12.31
写真(右):キハ350形。これは国鉄〜JRのキハ35,36形を関鉄が購入したもの。この車両を導入する前は、各鉄道からの継承車や自社発注車が入り乱れていたが、車種整理に一役買った。写真のキハ3518号ほか4両は、井筒和幸監督の「パッチギpart2」の収録のため、青22号単色に塗り替えられた。 小絹・南水海道信号所間 2006.12.31



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