北陸鉄道

 北陸鉄道の鉄道事業は石川県内に浅野川線と石川線の2線合計20.6kmを有しています。かつては小松市、加賀市内、さらには能登半島内にも営業区間があり、70km以上もの路線長を有していましたが、モータリゼーションの発展とともに利用客が激減し、多くの路線が廃止の憂き目に遭ってしまいました。
 現存する区間は石川線が金沢市中心地から犀川を渡ったところにある野町と白山市鶴来との間を結んでおり、鶴来から先は新寺井や白山下までかつては路線が延びていました。浅野川線はJR金沢駅に隣接する地下駅北鉄金沢と内灘との間を結んでいます。両線は接続しておらず、架線電圧も異なっています。
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写真:
石川線の主力車両7000系。元は東急の車両であったが、入線に際しては架線電圧が異なる区間への移籍になることから、足回りは大幅に変更され、2Mから1M1Tに構成変更されたほか、台車も特徴のあったパイオニア式から西武の廃車発生品に改められた。雪国を走るためにスノープラウが備わったのも目立つ改造点。ただ、写真の車両は外観への改造はなく、冷房も床下設置となったため、帯を巻かれた以外は東急時代の面影を比較的保っている。
写真は加賀一の宮駅周辺で2009年10月31日に撮影したもの。この日をもって石川線鶴来・加賀一の宮間は廃線となった。


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