北越急行

 北越急行は、南魚沼市の六日町と上越市の犀潟とを結んでおり首都圏と新潟県上越地方、北陸地方とを短絡する重要路線となっています。古くは国鉄の路線として計画、工事も進められましたが、国鉄再建法により建設が凍結、しかし、第3セクターであるこの同社が設立され、残区間の建設を進め、平成9年3月に開業にこぎつけました。
 この鉄道が出来るまでは、首都圏から北陸地方に鉄道で移動する場合、上越新幹線で長岡まで乗車し、そこで金沢方面への特急に乗り換えるという方法が一般的でしたが、北越急行は六日町・長岡・直江津を結ぶ「三角形」の底辺を結んでおり、同鉄道の開業により新幹線接続の特急は越後湯沢から出発し、上越線を少し進んだ後に六日町から北越急行に直通し、犀潟から信越本線に入り、直江津、富山、金沢方面に西進します。高規格で建設されたため、線内を高速で駆け抜けることが出来、首都圏〜北陸地方の所要時間が以前よりかなり短縮されました。
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写真1:681系。越後湯沢・金沢・福井・和倉温泉間を結ぶ特急「はくたか」号に使用される。6連、3連ともに2本ずつ所有しているが、管理はJR西日本金沢運転所に委託されている。JR西日本の681系と同一仕様だが、外装はクリムゾンレッドを基調とし、独自性を出している。運用はJR車と共通運用になっており、写真のように両社の車両が手をつなぐ姿も見られるが、北越急行のHPに運用予定表が載っている。
JR北陸本線 西入善・入善間 2007.9.15

写真2:HK100形。線内普通列車用に使用される電車。12両が配備され、1、2両で運転される。特急が160km/h運転を行うため、ダイヤを極力乱さぬよう、当形式も最高110km/hで走行する。写真のHK100-9号車は、他の2両とともに、トンネル区間内で天井に星空が映し出される。ほくほく線内のみであるが、トンネル区間がかなりの割合を占める同鉄道で好評を博している。
JR上越線 塩沢・六日町間 2007.10.21


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