江ノ島電鉄

 関東の古都鎌倉から湘南随一の観光地江ノ島を経由し、藤沢に至る鉄道です。鎌倉市内は多くの寺社仏閣が沿線に存在し、観光客の足になっているほか、稲村ヶ崎から腰越までの区間では相模灘を左手に望んで走り、江ノ電との組み合わせは、この地域の風物詩ともなっています。
 ハード面に目をやると、車両は昭和50年代中盤以降に登場したものが大半を占めるようになったものの、雑多な形式が走るのは今も変わらずと言ったところです。また、腰越・江ノ島間が併用軌道になっているのも興味深いものです。
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写真左:
腰越・江ノ島間の併用軌道区間を走る1200形。同車は昭和58年に製造されたが、我が国の狭軌の車両では最後となる完全新製の吊掛駆動方式の電車である。 2006.9.16
写真右:
七里ヶ浜・鎌倉高校前間の峰ヶ原信号所で交換する1500形(左)と300形。1500形は昭和61、62年に製造された。車体は1000,1200形と同一であるが、はじめてカルダン駆動が採用された点が特筆される。一方、300形は、昭和30年代に製造されたが、現在では最古参になっている。しかし、下手すると40年近い世代差のある他の車両と併結し、今日も湘南の風に吹かれて走っている。 2006.9.16


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