北近畿タンゴ鉄道

 昭和57年に創立された北近畿タンゴ鉄道は、鉄建公団が建設した路線を継承して昭和63年に初めての営業線である宮福線を開業させました。当時は宮津・福知山間を結ぶということで、宮福鉄道と名乗っていましたが、翌年に現在の社名に変更となりました。そして、平成2年にはJRの宮津線を継承して西舞鶴・天橋立・豊岡間の路線も所有することになり、114.0kmの路線規模を有するようになりました。
 開業当初から京都からの直通特急を走らせるべく、自前で特急車両を発注するなど、積極経営を図っています。平成8年には宮福線と宮津線宮津・天橋立間が電化され、京都や大阪から電車特急の乗入が始まるようになりました。沿線には日本三景の一つである天橋立があるほか、丹後半島には観光資源も豊富で、観光需要が大変多い鉄道ですが、便が良くなり、訪問客に大変好評です。

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写真:KTR001形。平成2年に登場した特急型気動車。京都・久美浜間(当時は西舞鶴経由)を結ぶ特急用の車両として投入された。急行型車両はあったものの、第3セクターの会社が特急型車両を所有するのは初めてであった。
ゴールド塗装とされた前面はスラントノーズ型のスピード感あふれるもので、前面展望が考慮されている。客室は全席がハイデッカー構造となり、側窓も屋根肩部分にかかっていて、展望がかなり利くものとなった。観光特急としてふさわしいものである。120km/h運転を考慮して、330psのエンジンを各車両に2台ずつ搭載している。
現在は3両編成2本が在籍している。普段は一本のみを使用しているが、多客時には2本連結して使用されている。

写真:JR福知山線 下滝・谷川間 2010.5.3


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